肺移植について
■肺の構造 [ 肺構造:拡大図 ]

- 肺は、心臓を取り囲むように左右に一つずつあり、胸部と横隔膜に囲まれたところに位置します。
そして、左右の肺は構造に違いがあります。
右肺は、上葉、中葉、下葉と呼ばれる3つの部分に分かれています。
また左肺は、心臓の近くにあるため、右肺と比較するとわずかに小さく、上葉、下葉の2つの部分に分かれています。
また肺には、空気の通り道である、気管があります。
気管は、左右の気管支に分かれて肺に入り、主気管支、細気管支と分かれて次第に細くなり、ブドウの房のような形をした肺胞に至ります。
■肺の働き
- 肺には、心臓から送られてくる静脈血に含まれる二酸化炭素を受け取って体外へ排出し、さらに呼吸により取り込んだ酸素を血液中に取り込んで動脈血とする、ガス交換の働きがあります。実際には、肺胞でガス交換が行われています。
■肺の血液循環
- 肺と心臓の間で行われる血液の循環を、肺循環といいます。心臓から送り出された静脈血は、肺動脈を通って左右の肺に入り、肺胞でガス交換が行われて酸素を豊富に含んだ動脈血になります。肺胞の周囲には、肺毛細血管があり、血液から二酸化炭素を受け取り、酸素が肺胞から血液中に取り込まれます。そして、左右の肺静脈から心臓に戻ります。
肺循環では、肺動脈に静脈血が、肺静脈に動脈血が流れています。
[ 肺と血液循環の図を見る ]
■肺移植の適応となる疾患
- 肺気腫、特発性肺線維症、α1アンチトリプシン欠損型肺気腫などがあり、その他に、肺・心肺移植関連学会協議会で承認する進行性肺疾患があります。
■肺移植とは
- 移植でしか救命することができず、
- 確実な治療法がない、
- 両肺全体に及ぶ疾患に対して、片肺もしくは両肺またはその一部を、手術によって置換する治療法です。
■肺移植の手術方法
- 肺移植には、 脳死臓器提供者(ドナー)から提供された肺を移植する(1)脳死肺移植と、(2)生体肺移植の2種類があります。