【Q】「高血圧症の患者」が慎重投与の理由は?
【Answer】
- シクロスポリンの投与により血圧の上昇及び症状の悪化が報告されています。シクロスポリンによる高血圧の発症機序は十分に解明されていませんが、シクロスポリンが血管内皮細胞に作用し、トロンボキサンやエンドセリンを分泌し腎輸入動脈を収縮させることによって、腎血流量や糸球体ろ過量が低下し、腎血管抵抗や平均血圧が上昇すると考えられています。また、細小動脈平滑筋細胞内のCa2+を上昇させることでアンジオテンシンⅡやノルアドレナリンなどの血管収縮作用物質に対する感受性を亢進させ、腎内血管の収縮を増強したり、プロスタサイクリンやNOの関与が示唆されているとの報告もあります。
血圧が上昇した場合は、シクロスポリンを減量するか、適切な降圧剤を併用して下さい。なお、降圧剤を併用する場合は、相互作用や臨床検査値の変動に注意して下さい。
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