【Q】「肝機能障害のある患者」が慎重投与の理由は?
【Answer】
- 肝障害はシクロスポリンを高用量で投与した患者に多く報告されており、高ビリルビン血症やAST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇等がみられています。現在では、移植直後の投与量が初期に比べて低下しており、高ビリルビン血症を伴うような症例は少なくなっています。
シクロスポリンによる肝障害の機序は十分に解明されていませんが、動物実験においては大量投与で胆汁うっ滞がみられており、このことが肝障害の一因と考えられています。
通常、シクロスポリンの減量または中止により改善しますが、特に移植後では過度の免疫抑制による感染性の肝障害(ウイルス性肝炎等)の可能性もあり、十分な注意が必要です。
また、シクロスポリンは肝臓で代謝され主に胆汁を介して糞中へ排泄される薬剤であるため、肝機能の悪化によりシクロスポリンの代謝あるいは胆汁中への排泄が遅延するおそれがあります。
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