【Q】ネオーラルの開発の経緯は?
【Answer】
- ネオーラル(一般名:シクロスポリン)は、スイス ノバルティス ファーマ社で開発された免疫抑制剤です。
シクロスポリンは、真菌の一種であるTolypocladium inflatum Gamsの培養液中より得られた11個のアミノ酸からなる疎水性の環状ポリペプチドで、世界で初めて臨床応用されたカルシニューリンインヒビターです。
シクロスポリンは、その特異的かつ強力な免疫抑制作用により臓器移植に一時代を画するとともに、乾癬、ネフローゼ症候群、再生不良性貧血、ベーチェット病の治療においても高い評価が得られています。
日本ではサンディミュンの商品名で1985年に承認され、現在では以下の適応症を取得しています。
腎移植、骨髄移植(1985年11月)
ベーチェット病(1987年6月)
肝移植(1991年12月)
乾癬(1992年10月)
再生不良性貧血・赤芽球癆(1995年9月)
ネフローゼ症候群(1996年1月)
心移植(2001年6月)
肺移植(2003年1月)
膵移植(2005年1月)
全身型重症筋無力症(2006年6月)
従来のシクロスポリン経口製剤(サンディミュン内用液・カプセル)は、消化管吸収において胆汁酸分泌量や食事の影響を受けやすく、個体内・個体間で吸収のバラツキが生じること、また、一部に吸収不良の状態を示す症例が存在することが知られています。
ネオーラルは、このような背景を克服するために開発されたマイクロエマルジョン製剤で、吸収に及ぼす胆汁酸分泌量や食事の影響を減少し、安定した吸収を可能にしています。
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