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ネオーラル文献紹介

【標題】特集:シクロスポリンMEPCの臨床研究 肝移植におけるシクロスポリンMEPCの使用経験-第1報- 現行製剤からの切り換え投与

【雑誌名】橋倉泰彦ほか:今日の移植 12(S), 99-107, 1999
【抄録】シクロスポリン(CYA)現行製剤にて免疫抑制療法を受けている6ヵ月以上60歳以下の肝移植患者で,同用量のCYA服用時の血中トラフ値が50%以上変動している患者およびCYAの吸収が不良な患者12例(男9,女3,平均18.5歳)に対して,シクロスポリンMEPC(NEO)への切り換え投与を実施した。原疾患は先天性胆道閉鎖症6,原発性硬化性胆管炎,ウイルス性肝硬変,Budd-Chiari症候群,家族性アミロイドポリニューロパシーが各1,その他2例で,生体肝移植8,死体肝移植4例であった。切り換え時のNEO投与量は,これまで患者が服薬していたCYAと同一用量とし,トラフ値および臨床症状に応じて投与量の調節を行った。投与期間は投与第I期を12週間とし,NEOで良好に維持された患者は投与第II期としてその後も投与を継続できることとした。12例全例が投与第I期を完遂し,うち11例が継続投与を実施した。試験期間中に拒絶反応が認められた症例はなく,全例で移植肝の生着が維持された。副作用は第I期で1例(8.3%)に軽度の発熱が,第II期ではEBV感染症が1例に2件認められたが,発熱などの臨床症状はなく,血中EBER-1陽性となったためNEOを減量し,抗ウイルス薬投与で回復した。また,第I期でBUNの上昇が25.0%(3/12),第II期でBUNの上昇が27.5%(3/11),クレアチニン上昇が9.1%(1/11)に認められたが,他の検査項目と比較しても発現率は高くなく,臨床上問題となるものではなかった。安全度は「安全である」と判定された症例は第I期が66.7%(8/12),第II期が72.2%(8/11)であった。症例によって1年以上の投与を行ったが,長期投与による副作用の増加を認めなかった。CYA現行製剤の吸収が安定しない患者を対象としたが,NEOの継続投与により,CYA血中トラフ値の安定化が示唆された。
【文献No】SIMJ15609
 
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