ネオーラル文献紹介
【標題】特集:シクロスポリンMEPCの臨床研究 安定期腎移植患者におけるシクロスポリンMEPCの臨床使用経験
- 【雑誌名】岡崎 肇ほか:今日の移植 12(S), 79-85, 1999
- 【抄録】シクロスポリン(CYA)現行製剤服用中の安定期腎移植患者を対象としてシクロスポリンMEPC(NEO)へ同一用量にて切り換えを行い,臨床使用経験を収集した。対象症例は11例(男7,女4,31-53歳)で,原疾患はIgA腎症を含む慢性糸球体腎炎9例および不明2例であった。生体腎8,死体腎3例で腎移植後の経過年数は平均8.5年であった。前観察期を4週間として腎機能・臨床症状などが安定していることを確認した後,投与中のCYA現行製剤と同一用法・用量にてNEOへの切り換えを行った。副作用の有無および血中トラフ値などに応じて適宜投与量を調整した。NEOの投与期間は12週間とし,投与終了時にはその時点の用法・用量にて現行製剤への切り換えを行った。治験期間中に1例で血清クレアチニン値の上昇がみられたが,以前より徐々に進行していた慢性拒絶反応であると考えられた。10例は拒絶反応の発現を認めず,投与終了時点で全例に移植腎の生着維持が認められた。副作用は腎毒性,血清クレアチニン上昇,尿酸値の上昇の3件が発現したが,どれも現行製剤にて既知のものであった。安全度評価に関しては「安全である」と判定されたのは81.8%(9/11),「ほぼ安全である」が9.1%(1/11)であった。以上のことから,NEOは現行製剤と同一の用量での切り換えにより同程度の有効性と安全性を有し,血中トラフ値を指標として用量の調節を行えば,現行製剤と同様に使用できると考えられた。
- 【文献No】SIMJ15607
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