ネオーラル文献紹介
【標題】遅延型過敏症反応に対するシクロスポリンの抑制効果
- 【雑誌名】松本達二ほか: 薬理と治療 19(5),1753-1761, 1991
- 【抄録】遅延型過敏症反応に対するシクロスポリン(CYA)の効果をp.o.によって検討した。その結果,CYAはマウスでのSRBC遅延型過敏症反応に対し50mg/kg以上の用量で有意な抑制効果を示した。また,モルモツトでのDNCB 接触性過敏症反応に対しても,CYAを50mg/kg,3回連続p.o.した場合,著明な抑制効果を示した。その作用機序を検討した。CYAがSRBC抗原感作によるDTH反応に対し抑制効果を示した条件下でのBALB/cマウスの胸腺細胞表面抗原をみたところ,一過性にCD4+CD8+細胞を低下させ,CD4-CD8+細胞を増加させた。CYAをp.o.したマウスから採取したリンパ球のIL-2産生能は,CYA10mg/kgでは未処理群と差は認められなかったが,50mg/kgでは約40%,100mg/kgでは約90%と著明な抑制を示した。マウスリンパ球からのIFN-γ産生能をマクロフア-ジ活性化因子(MAF)活性として検討したところ,CYA10mg/kgでは未処置群と差がなく,50mg/kgではMAF活性の抑制が,100mg/kgでは抑制傾向が認められた。以上より,シクロスポリンはp.o.によってTリンパ球機能を低下させることにより遅延型過敏症反応を抑制することが確認される。
- 【文献No】SIMJ05365 [W]
-
- 添付文書→