ネオーラル文献紹介
【標題】Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis患者における腎移植
- 【雑誌名】熊野和雄ほか:移植 23(3), 266-273, 1988
- 【抄録】CAPD患者10例(男8,女2,5-43歳,生体8,死体2)と血液透析(HD)患者46例(生体25,死体21)の腎移植後の拒絶反応の発生頻度,移植腎生着率,腎機能を比較検討し,CAPD患者の免疫能についても検討した。免疫抑制剤はCYA,プレドニン,ミゾリビンの3剤併用療法を行った(CYA維持量は4MG/KG/日)。術後6カ月以上経過している生体腎移植例の急性拒絶反応の発生頻度はHD群で0.88回/患者,CAPD群で1.30回/患者とCAPD群がやや高かったが,有意差はなかった。腎の1年生着率は生体腎移植ではCAPD群で100%,HD群で95%,死体腎移植ではCAPD群で100%,HD群で90%であり,いずれの群間でも有意差は認めなかった。免疫能は健常コントロ-ル,HD及びCAPD患者間で有意差を認めなかった。2例の患者でのCAPD液のCYA濃度は血中濃度の10%以下であり,腹膜よりのCYAの除去量はほとんど無視できる程度であると思われる。以上より,CAPD患者の腎移植成績はHD患者のそれに何ら劣ることはなかった。
- 【文献No】SIMJ0222
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